6月29~30日のNATO首脳会議への岸田の出席に対して、「岸田のNATO首脳会議出席を許さない!改憲・戦争阻止!岸田倒せ! 6・28新宿反戦デモ」を180人の結集で闘いぬきました。
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 18時30分、新宿アルタ前でデモ前のアピールを開始。呼びかけ人の高山俊吉弁護士、洞口朋子・杉並区議に続き、新・戦争協力拒否宣言を発した動労千葉の中村仁副委員長、大行進東京の先頭で闘う東京労組交流センターの自治体労働者、NAZEN東京、そして全学連が熱のこもった訴えを行いました。
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 国防-安全保障政策を競い合い、改憲・大軍拡の大合唱となっている参院選の真っ只中で、同時に戦争と生活破壊への労働者人民のわき上がる怒りの先頭に立って、デモを闘い抜きました。戦争絶対反対、岸田打倒の訴えとデモに、街頭の圧倒的注目と合流(多くの飛び入り)がありました。

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 何よりも、G7サミットとNATO首脳会議は、ウクライナ戦争-世界戦争過程における、5月の日米首脳会談に続くいまひとつの歴史的転換点となるような戦争会議として開催されました。
 NATO首脳会議では、①新たな「戦略概念」が採択され、ロシアを「最も重大で直接的な脅威」とし事実上の敵国と認定した。②具体的には欧州東部の軍事体制を見直し、「即応部隊」を現在の4万規模から30万人以上へと大幅に増強する。米バイデン大統領は、東欧で初となる恒常的な米軍司令部を、ポーランドに新設することも表明した。③さらにフィンランド、スウェーデンの2カ国のNATO加盟でも合意した。④「戦略概念」は対ロシアと同時に、インド太平洋地域への関与を大きな柱と位置づけ、中国について欧米への「組織的な挑戦」を突きつけていると初めて明記した。
 岸田は、このNATO=軍事同盟と一体化して参戦国として登場すると同時に、対中国侵略戦争の一角にNATOを位置づけるための主導的役割を果たすために首脳会議に出席したのです。絶対に許すことはできません。
 これに対して、真っ向から怒りの声をたたきつけました。改憲・戦争阻止、岸田打倒へさらに行動に立ち上がろう!

〈呼びかけ人2氏のアピール〉
●高山俊吉弁護士
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 私たちは戦争にたいして言葉だけではなく本当に反対をするために、みなさんと一緒に戦争絶対反対の行動をしたいとの思いでここに集まっています。
 岸田がNATOの首脳会議に参加する。これは一体何事か。
 NATOというのは軍事同盟、戦争をともにやろうという集まりです。アメリカがその中心にすわってヨーロッパの国々を結集し、ウクライナ・ゼレンスキーを応援してロシアとの戦いを強めるという戦争会議です。この戦争会議に、NATO加盟国でない日本の岸田が参加する。何のために参加をするのか。自分たちも一緒に戦争をやろう、こういうエールを送るために行こうとしている。我々はこれを絶対に許さない。
 岸田がNATOに出席するのは同時に、日本が中国に再びの侵略戦争を開始するためだ。NATOをその時の味方につけるということを目論んで参加をする。だから私たちは、岸田がNATO首脳会議に参加することを許してはならない。
 今、参議院選挙が行われています。戦争を進めることに自民党も維新の会も一生懸命だ。ごちゃごちゃ言いながら国民民主党もそこにくっついている。結局戦争翼賛だ。日本共産党含め、ゼレンスキー賛美の参議院議長に賞賛を送っても、戦争反対の声を挙げられないでいる。こんな選挙のどこに争点があるのか。
 本当のたたかいの現場はどこにあるのか。私たちが行動に決起するところにあるのだ。何の役割も果たさないどころか、極めて悪辣な役割を果たしているこの国の政策に対して、私たちがNOを突きつけて立ち上がろう。
 反戦の声をこれまでよりも何倍も何千倍も強くあげよう。一緒に声をあげて、二度とあの戦争を繰り返さない、繰り返させないということを、自身の行動でもって示そうじゃないですか。戦闘的に闘いましょう。

●杉並区議会議員・洞口朋子
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 ウクライナ戦争が始まって4カ月が過ぎました。アメリカやNATOはウクライナにバンバン武器を送って、泥沼化させています。戦争を止める気なんてないどころか、むしろ軍需産業がこの戦争でぼろ儲けしてる。本当に腐ってる! しかも戦場に行くのはあいつらじゃない。殺し合わされるのは労働者民衆です。こういう連中が明日、NATOの首脳会議をやる。それに岸田が参加するということは、日本が参戦国として名乗りを上げるということです。絶対に許せない。
 戦争と物価高騰に対して、世界中でストライキやデモが巻き起こっています。あらゆる政党が「国を守る」と言い合っているような参院選をこえて、私たちも日本から声を上げていきましょう!

★次は7・8阿佐ヶ谷反戦デモへ