1月23~24日、全学連を先頭に全国各地から学生・労働者がかけつけ、2022年の「復帰50年」5・15闘争へ向けた第1波の沖縄闘争を、現地の大行進沖縄の仲間たちとともに闘いました。コロナ感染拡大の影響で当初予定していた辺野古ゲート前座り込みには行けなくなってしまいましたが(座り込みが現在中止になっているため)、急遽、キャンプ・ハンセンへの抗議行動や沖縄防衛局への申し入れ・抗議行動を闘いました。
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【23日】
■大行進沖縄 講演集会

琉球新報・報道本部長の新垣毅さんが「沖縄に迫る戦争の危機~自衛隊南西シフトとミサイル配備問題」をテーマに講演。INF条約失効で核戦争の準備が始まっていること、中距離ミサイル配備と敵基地攻撃能力保有の一体性、そして沖縄がその最前線にされようとしていることなど、戦争の現実性と、それと対決する運動の飛躍の必要性を具体的に訴えていただきました。
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活発な質疑応答が行われた後、大行進事務局から「基地の固定化と沖縄の最前線基地化を進める岸田が参加する復帰50年式典は許せない。5・15は闘いの日だ。岸田を打倒し全基地撤去へ闘う5・15闘争の爆発へ、全国から闘いをつくりだそう」とアピール。
最後に、全学連の赤嶺委員長が「5・15へ向け、どんどん街頭に出て、米日による中国侵略戦争・核戦争を絶対に許さないと訴えよう」と訴えました。
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■県庁前リレーアピール
講演集会後、県庁前でリレーアピール。右翼が街宣車8台を連ねて大音量で妨害してくる中、一歩も引かず、
米日による中国侵略戦争とその中での沖縄での基地強化への怒りをガンガン訴えました。学生の真剣で力強いアピールが圧倒しました。
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中距離核ミサイル配備反対の署名も多く集まりました。右翼に抗議する人、差し入れを持って激励してくれる人、一緒に行動に参加する人など、右翼と改憲・大軍拡を進める岸田政権への怒りが一つになって、どんどん闘いが広がりました。
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【24日】
■米海兵隊キャンプ・ハンセンへの抗議行動
コロナ・オミクロン第6波の元凶である米海兵隊キャンプ・ハンセンの第1ゲート前で抗議行動。ハンセンでは、PFOSが混ざった有毒汚染水を垂れ流していたことも発覚しています。住民の命と生活を破壊する基地に対して、怒りの声をたたきつけました。
コロナ感染拡大の最大の原因は、基地・軍隊の維持がすべてに優先する日米安保-日米地位協定の存在とともに、臨戦態勢化の中での軍事演習の激化や部隊の大規模移動にこそあります。ハンセンには巨大な中部訓練場があり、実弾射撃訓練も行われます。海兵隊の対中国の新作戦EABOの主要兵器となる高機動ロケット砲(ハイマース)による訓練も昨秋、基地内で行われました。侵略戦争の拠点である基地に、真っ向立ちはだかって、基地労働者とともに体を張って戦争を阻止する闘いをここから切り開こう。

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「すべての基地を閉鎖・撤去しろ!」「軍事演習ただちにやめろ!」
沖縄大学学生自治会の学生を筆頭に、岩国基地への抗議行動も闘った広島大をはじめ全国の学生、横田基地への闘いを展開している大行進三多摩、そして沖縄県内の闘う仲間らが怒りのアピールを行いました。
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■陸上自衛隊 勝連分屯地への申し入れ・抗議行動
地対艦ミサイル部隊、連隊本部の設置が狙われている勝連分屯地に対して、配備中止を求める申し入れと抗議行動。
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地元うるま市の青年労働者がアピール。「侵略戦争の最前線のここ沖縄、勝連で闘いをつくり出し戦争を阻止する」「食っていけないから自衛隊に入るしかない現実を、労働者・労働組合の団結した力でひっくり返そう」。
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《大行進からの申し入れはこちら》
勝連分屯地申し入れ
申し入れ書ダウンロード(PDF)



■沖縄防衛局への申し入れ・抗議行動
日米安保-米軍基地の強化を支える防衛省沖縄防衛局。米軍基地からのコロナ感染拡大も放置し続けたことに抗議の声をたたきつけました。
何よりも、辺野古新基地建設推進の最先兵であり、抗議行動への弾圧、暴力的な工事強行の責任者。計画変更申請への沖縄県の不承認に対しては、本来は民間人が行政機関に対して行う行政不服審査制度を使って「身内」の国土交通相に取り消しを求める審査請求をしました。怒りに燃えて、大行進沖縄からの申し入れと抗議行動を行いました。
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元北中城村議会議員の宮城盛光さんがアピール。「昨日の県庁前街宣で全学連の学生たちは右翼の妨害に一歩も引かず対決した。今の時代に必要なのはこういう闘いだ。防衛局による基地・戦争の政策を実力で止めるような闘いをつくり出そう」。
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「辺野古新基地建設を阻止するぞ!」「コロナ感染拡大の責任をとれ!」
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大行進沖縄からの申し入れはこちら

防衛局申し入れ
申し入れ書ダウンロード(PDF)


■5・15へ全国から闘いを
23日の名護市長選では、オール沖縄の岸本候補が敗北しました。しかし、それは決して辺野古新基地反対の声が薄まっているということではありません。米軍再編交付金(基地建設に協力すれば金を出すというとんでもない仕組み)などカネと国家暴力で襲い掛かる国、辺野古賛成だが賛否を一切明らかにしない渡具知市長の許しがたい姿とともに、オール沖縄の枠組みの限界も突き出しています。新垣さんも「沖縄の運動も『辺野古反対の一点に特化したオール沖縄』というあり方を見直し、『核戦争を許さない』をキーワードにした新たな運動へ変わっていかざるをえないのではないか」と問題提起をされていましたし、実際に自衛隊配備を含め南西諸島の戦場化を許さない運動も始まっています。
やはり辺野古新基地建設、南西諸島での自衛隊ミサイル基地化―戦場化、激しく進む戦争情勢に対して、徹底的に対決する労働者・学生の現場からの闘いをつくり出していくことです。とりわけ学生や青年が闘いの先頭に立つことが決定的です。全学連が先頭に立った今回の闘争は、その力を示しました。
5・15へ、さらに全国から闘いをつくり出してきましょう。