石田弾劾声明
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 9月、大行進の構成団体である「全学連」の指導的位置にあり、大行進事務局にも関わっていた石田真弓による女性差別・性暴力が告発されました。女性解放の「リーダー」「最先端」のように登場してきた石田が、実際には女性差別に基づく支配・抑圧と、性暴力を続けてきた実態が、告発者の命がけの決起で暴かれたのです。それに対して石田は、告発者が徹底的に対決を貫くことの大変さから自らの告発を否定し始めたことにつけこみ、告発文の撤回を求めさせ、「私の犯罪性は深刻であり、革命家として、人として、『一度死んでからやり直す』という重さを持っている」などと言っていたにもかかわらず、態度を変えて自己批判を拒否し、居直り、逆に告発者を前面に立てて学生グループを自らの擁護者へと組織しました。そして、告発者に対して原則を貫いて闘おうと最後まで必死に呼びかけた運動の側を、逆に当該の思いを踏みにじる「差別者」だと描いて、大行進運動から逃亡・脱落するのみならず、運動の敵対者・破壊者へと転落したのです。絶対に許すことはできません。

 戦争・差別・排外主義と闘う運動体である大行進運動の中心部分から、石田のような人物を生み出したことを、大行進運動に展望を見出し、ともに闘ってきた仲間たち、すべての労働者階級人民に謝罪します。同時に、だからこそ、この石田と、その擁護者の学生グループを絶対に許さず、あいまいにせず、自らの主体的総括と責任をかけて打倒し尽くさなければなりません。

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 大行進運動は、昨年末の関西における運動内での女性差別・性暴力問題の告発を受け、当該の渾身の決起とともに、組織と運動の生まれ変わり的な変革と飛躍を必死にかちとってきました。女性差別・性暴力が、運動内で繰り返し引き起こされ、隠蔽され、告発に決起した女性を「団結破壊」などと絞殺してきたことを、絶対にあいまいにしないと、自らのあり方を鋭く問い返しながら闘ってきました。このすべてを足蹴にし、見下し、裏切り、敵対したのが石田です。

 同時に、関西の当該を先頭にした仲間たちが確信をもって訴えているように、こうした大行進運動全体の変革的闘いが、石田の決定的欺瞞と裏切りをあぶり出したのです。私たちは、この間の変革を一切後退させることなく闘い抜きます。

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 起きている事態は、帝国主義の末期的危機と、米日帝国主義による中国侵略戦争-世界戦争という未曾有の情勢の中での激しい分岐です。戦後の基軸国・アメリカ帝国主義自身が自ら戦後世界体制の破壊者として登場し、世界戦争に引きずり込んでいくというすさまじい時代への突入、その中で最も危機を深める日本帝国主義の絶望的延命をかけた中国侵略戦争への決断と差別・排外主義、弾圧の激化。これに帝国主義打倒の原則を貫き真正面から立ち向かうことから身をそらせば、「第2インターナショナルの崩壊」のように帝国主義の擁護者へと一気に転落していくということです。

 大行進運動は、中国侵略戦争阻止の反戦闘争を真正面から掲げ、国家権力と真っ向激突し、労働者階級の根源的怒りと力を解き放ちながら闘ってきました。その先頭には「全学連」が大きな存在としてありましたが、決して学生だけが担ってきたわけではありません。労働者が全存在をかけて、反戦闘争・反基地闘争の先頭に立ち、実力闘争の中心部隊として登場してきました。8・6広島原爆ドーム前では、女性労働者たちが次々に機動隊との最前線の激突に飛び込み、強制排除と徹底的に闘いながら、集会禁圧攻撃を実力で粉砕しました。

 こうした闘いの対極で、石田は労働者が反戦闘争に立ち上がっていく際の格闘や決断までの逡巡、闘いの中で自らを変え社会の主人公になっていく過程を見下していたのです。大行進は労働者の闘いこそが戦争を止め、社会を変革する力だという原点に返らなければなりません。

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 改憲・戦争阻止!大行進はあらためて、革命的女性解放闘争を投げ捨て運動の破壊者へと転落した石田とその擁護者の学生グループを、自らの責任において打倒し尽くし、中国侵略戦争阻止・帝国主義打倒の反戦闘争の爆発へ向かって闘い抜くことを宣言します。石田グループと決別・対決して大行進運動に集う学生たちとともに、膨大な青年・学生・女性の結集軸となる真に力ある運動への絶えざる変革を実現しながら、反戦闘争を徹底的に推進し、11・2労働者集会への全人民的大結集を切り開きます。大行進運動に結集してともに闘うことを訴えます。

2025年10月5日
改憲・戦争阻止!大行進